2017年6月1日木曜日

井上道義と大阪フィル

M銀行のN部長のご好意によりいただいた招待券で
2月22日東京芸術劇場のコンサートホールでショスタコービッチの交響曲11・12番を夫婦で聴いて来た。
指揮は井上道義 オーケストラは大阪フィルハーモニー交響楽団だ。
指揮者の井上は今 大人気の指揮者で頭はツルツルだが、背が高くハンサムで曲の盛り上がるシーンでは指揮台から飛び上がるほど力強い。
拍手と共に入場し一礼してサッとオーケストラに向き合い曲に入る姿もカッコいい。
とても70歳とは思えない!
創立70周年を迎えるオーケストラもダイナミックな音も出すが、基本的には日本人らしい正確さと律儀さに満ちている。
特に弦が。
曲は浅学にして初めて聴く11番と12番だったが、それなりに充分楽しめた。
特に11番は楽章の切れ目無しに続く全曲70分の大作で革命をモティーフにしている。

曲が終わって音が鳴り止むと思わず深い溜め息が出た。
堅いプログラムにも関わらず広いホールの客席はほぼ満席と言っていい状態。
それに東京芸術劇場の大ホールは音の響きが良く残響も深くもっとも好きなホールだ。

私も若い時に較べると、ピアノ曲などは別だが、大曲をこうしてホールに出かけて聴くことも
自宅で自分の好きなクラッシック音楽(ワグナー・ブルックナー・マーラーなど)を大音量で聴く機会も
極端に少なくなってしまった。
大曲を聴くには日常とは別個の時間とそれなりの集中力および体力が必要だからだ。
自身の精神の清浄と向上の為にも、たまにはこのような機会が必要だなと痛感した一夜であった。

招待券を下さったN部長 有難うございました。



youtubeより
エルガー「威風堂々」 第1番 / 井上道義 大阪フィルハーモニー 【1997年】