お客様は得意先とメーカー・商社・設計事務所など106名、弊社社員・家族・スタッフ20名を加え。全126名だ。
今回は演奏者が今までと大分変り、ヴァイオリンの高木弾君はそのまま(3回目)だが、ピアニストは飯田俊明氏、ソプラノは鷲尾麻衣さんに出演してもらった。
私も飯田さんの演奏は何回か聴いたことがあり、その力量はわかっているつもりだったが、こうしてホールで一番前に座りジックリ聴いてみると今までとはまた違った。
最初の音から今まで響いたことのない程の強音で、それが当日のコンサートのいい幕開けとなった。
次のヴァイオリンとの合奏も十分息の合った演奏で安心できた。
合奏とピアノ独奏を経てソプラノの鷲尾さんが登場した。
最初の一曲で彼女の美声と美貌が観客の心を捉えたことを感じた。
飯田さんは一曲毎に曲の解説をしてポイントや聴き所を面白く指摘する。
第一部はクラッシック音楽だが、殆んどがよく知られているか、または聴いたことのある曲で聞き手との隔たりは感じられなかった。
第二部は映画音楽から日本歌曲・ポップスまで演奏者の得意な楽曲が続き、これまた大いに盛り上がった。
時間はあっという間にすぎアンコールまで声援と拍手が続いた。
終わってみれば殆んど時間を感じさせない2時間であった。
お帰りになるお客様から「良かった」「楽しかった」の声をいただいた。
翌日も多くの人からお礼の電話とメールをいただいた。
またアンケート結果も殆んど好評であった。
私が特に感じ入った曲を夫々に挙げさせて貰うと、高木弾君では映画音楽の「シンドラーのリスト」やるかたない弱音部と訴えかける強音部が美しいメロディの上を踊っていた。
演奏が終わった後の一瞬の静寂が印象的であった。
飯田さんは出だしの序奏も観客を圧倒したが、お客様から音符をもらって作り上げた即興の曲はこれは正直驚きだった。
作曲もこなす本人にしてみれば慣れた事かもしれないが、紡ぎ出された曲はその場で作ったとは信じられないメロディに変化してこれもまた大好評。
鷲尾さんから一曲を挙げるのは難しい。
どの曲も確かなテクニックに支えられプッチーニから中島みゆきまでこなす歌手だ。
でも私の好みから言わせてもらえばヘンデルの歌曲だろうか。
こうして会社の名前を冠したコンサートが続けられるのは今のところ会社が順調なのと、今回スタッフと呼ばれる若手の社員が惜しみなく活躍してくれるからだ。
それは本当に感謝している。
来年も私の気力と体力が続き、会社が許してくれるなら続けたいものだ。
代表取締役社長 野口裕二
ピアノ:飯田俊明さん ヴァイオリン:高木弾さん
飯田俊明さん
ソプラノ:鷲尾麻衣さん
ヴァイオリン:高木弾さん